せんせぇ~、今日お月見する??
Mちゃんが目をキラキラさせながら私に聞きました。
そっかぁ~・・・今日は満月なんですね♪
毎晩、夜空を見ているんですが、昨日は雨だったので見てなかったなぁ。お月さま、もぉまんまるになったのね☆
・・・ってことで、今日はお帰りの時間に
月のうさぎという絵本を読みました。
とっても心に響く、何だかせつないおはなしです。
☆月のうさぎ☆
むかし、むかし。 きつね、さる、うさぎが3匹仲良く暮らしていました。
ある日、3匹のところにボロボロの服を着て、お腹をすかせたおじぃさんが現れました。
親切な3匹はおじぃさんのために食べ物を探しにいきます・・・
さるは果物と野菜を持ってきました。
きつねは川で魚を捕ってきました。
うさぎは、あちらこちらを跳びまわり、食べ物を探しましたが、何も見つけることができませんでした。
おじぃさんは、うさぎのその
気持ちだけで十分嬉しいよ。と感謝しますが、うさぎはどうしてもおじぃさんのために何かしたかったのでした。
そしてある満月の夜のこと。うさぎは今夜こそとっておきの物を持ってくるから。と、さるときつねに火を燃やして待っているように言いました。
そしてしばらくして・・・
パッ!!うさぎが現れたかと思うと、
私の体をおじぃさんにささげます!!
と言って燃えさかる火の中に飛び込みました。
うさぎさ~ん!!!
さるは泣きました。
きつねも泣きました。
ですがうさぎはもう返事をしませんでした。
もぉ泣くのはおよしなさい
そこへ現れたのは、尊い身なりをした神様でした。
私はおまえたちの優しい心を確かめるために、ボロボロのおじぃさんの格好をして現れたんだよ。みんなはとても親切な心を持っている。うさぎも自分の命を犠牲にしてまで私のために尊いものを与えてくれた。
うさぎは月で幸せに暮らせるんだよ。
そう言うと神様は、真っ黒になったうさぎの体を抱き上げ、
月に向かって光の道を昇っていきました。
今夜は満月。
月ではうさぎさんが嬉しそうにおどっていることでしょう♪
優しい心、そして強い心を持ったうさぎさん。
この絵本を見た子どもたちの心に、何か響くものがあったらイイな。